医師と骨の病気

人体構造のベースとなる骨格は、骨・軟骨・靭帯の組織から構成され、成人では頭蓋骨・脊柱・胸郭・骨盤・上肢骨・下肢骨などを中心に206本の骨が靭帯、軟骨、骨格筋でつながれて体格を形成し、形状を維持しています。骨はカルシウムやリンなどのミネラルを含み、これらの成分が硬く密度を高め、外側の皮質骨と内側の海綿骨、中心部には血液成分の血球を作る重要な造血器官である骨髄を成す構造をしています。

骨は成長に応じて変化し、骨折などの損傷を受けても経過治癒することから分かるように、骨は活発に代謝し常に成長しています。骨は成長期にはもちろん、成長期が終了してからも古い骨が破壊吸収され新たな骨が形成される、成長を繰り返しています。これは骨の新陳代謝と呼ばれるもので、古い骨を壊して新しい骨を再構築することで、骨の強度を保っています。

骨の病気には、骨を損傷する「骨折」、骨と骨をつなぐ関節がずれる「脱臼」、転倒やものに強くぶつかるなど外的圧力により傷口を伴わず軟部組織が損傷する「打撲」、膝の関節にある軟骨が、変性・磨耗・異常な増殖性の変化を呈する「変形性膝関節症」、骨密度が減少し、骨がもろくなり骨折しやすくなる「骨粗しょう症」、脊柱管という神経を囲む管が狭窄する「脊柱管狭窄症」、その他にも椎間板ヘルニア、膝半月板損傷、関節リウマチ、坐骨神経痛などがあります。

その中でも骨粗しょう症は、超高齢化社会を迎える日本では患者数が1,000万人以上、骨粗しょう症から大腿骨骨折が5〜7万件発生し高齢者の寝たきりの主な原因となっています。高齢化社会が進む中、年を重ねてもできるだけ自立した豊かな生活を送るためにも積極的な予防・治療が必要な骨の病気のひとつです。骨粗しょう症は、骨の密度が少なくなって骨折による強い痛みを生じたり、徐々に症状が進行してうずくような痛みを感じたり、身体の変形などが起こります。

骨粗しょう症の治療では、骨密度を増やして骨折を防ぐビスホスホネート製剤といった内服薬や、カルシウム、ビタミンD、カルシトニン、フッ化物などのサプリメントの処方など骨密度を上げる治療法が行われます。ケースによっては「骨セメント」と呼ばれるアクリル樹脂をつぶれた骨に注入する手術も行われます。しかしながら骨粗しょう症は治療よりも予防の方が有効的と言われ、日頃からカルシウムやビタミンDの補給を心がけ、骨に体重の負荷を与える運動を取り入れて骨密度を増やすことを意識した生活を送ることが大切です。 あ、ちなみに医師の求人サイトもあるので役立ててみて下さい。

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